昨日、シスター・スレッジのレコードについて書いていて久しぶりに思い出したことがあります。
たしかそのアルバムを買った時だったと思うのですが、渋谷で欲しかったレコードを買って、
帰りの電車の中で待ちきれず袋の中を見たら購入したLPと一緒に買った覚えのないレコードが入っていたことがありました。
お店の人が間違えて入れたのかな、返しに行った方がいいかな、とか思ったものの、
もしも意図的にこっそり入れてくれたのだとしたら、この事が他のスタッフやオーナーに知られた時に
その店員さんに迷惑をかけてしまうかも…などとよくわからない深読みのループに陥ってしまい、
うじうじ考えてるうちにいつの間にかすっかり忘れて時間が経ってしまったような…(記憶が曖昧)。
そのレコード屋さんはDJやライターとしても活躍されていたミュージシャンの方が経営していたお店で、
当時高校生だった私にとってちょっとした憧れの場所の一つでした。
私の記憶が正しければ実際にそのお店でレコードを購入したことはたった一度だけなのですが、
渋谷に出かけるといつも謎のパトロールのようなルーティーンで度々レコードの棚をチェックしに訪れていました。
ハンズの近くの雑居ビルの中にあって、エレベーターでお店のある階まで上がっていく時間はいつもドキドキしたなあ。
大人になって振り返ってみると、時には学校帰りに制服姿でパトロールをしていた当時の私があまりにも子供過ぎて
背伸びしていたのがバレバレだったから、なんとなくエールをおくってくれるような感覚で
お店の方がおすすめの一枚をおまけに入れてくれたんだろうと思います。
小さな個人店ならではの血の通ったサービスをしてくれていたんだなあーと、20年越しに温かい気持ちになりました。
自分のお店を持つようになった今となってはあの時の店員さんの気持ち、ものすごくよくわかります。
あの頃もう少し勇気を出してお店の人に話しかけてみればよかったかも、と今更思ってみたりもしています。