ハワイでよく使われるスラング、Hang loose とは、リラックスすること、何事もシリアスにうけとりすぎないこと。
そしてこの置物のモチーフにもなっているおなじみのジェスチャー、シャカサインには「アロハ」という言葉と同じように、
こんにちは・さようなら・ありがとうなどの挨拶のほか、愛情、尊敬など様々な意味があるそうです。
厳密には手の向きで意味合いが違い、相手に手の甲を見せるのが”シャカ ブラー”で「元気?」「頑張ろう!」という意味、
逆に手のひらを向けるのが”ハング ルース”で「ありがとう!」や「こんにちは!」、
「なんとかなるさ!」といったアロハスピリッツを象徴する意味合いが強いサインとされています。
起源には諸説あるようですが、おそらく多様な人種が集まるハワイだからこそ、
価値観や意見の違いから生まれる殺伐としたトラブルを回避するためにも、
リラックスを促したり、相手を敬うメッセージが必要だったのではないでしょうか。
愛にあふれた色々な意味が混じりながら使われている、思いやりのジェスチャーなんだと思います。
artwork by michie suzuki