Women's Vintage Collection
boutique1976
ただいま店頭の一角では1976年の大衆文化からインスピレーションを受けてピックアップした
WOMEN'Sヴィンテージアイテムのコーナーを展開中です。
ロマンティックなワンピやブラウス、キッチュな味わいの色柄ものなど
当時の空気感を彷彿させるアイテムを現代的な解釈で着こなすスタイリングを提案します。
時代の狭間の特別な時間として「1976年」をフィーチャーするきっかけとなったのは、
神保町の古書店の店先で偶然手に取った1976年発売の女性誌。
表紙に大きく掲げられたコピーは『エレガンス復活』。
ページをめくると紹介されている服や小物、ヘアメイクも含めて今年の秋に参考にしたいスタイリングが満載で、
今の気分に絶妙にしっくりくる内容だったのです。
"新しい感覚で試してみたい色"として紫色のアイテムを特集したページには、
占い師の浅野八郎氏から寄せられたこんなコメントが載っていました。
「この秋は社会的な状況から考えると紫の季節でしょうね。紫は不安の中の理想という精神的な意味がある」。
1976年ってどんな年だったんだろう?とリサーチしてみると
世界的な汚職事件ロッキード事件が明るみに出た年であり、
ベトナム帰還兵の青年の孤独と狂気を描いた映画「タクシードライバー」が公開された年であり、
アメリカ建国200年で祝賀ムードが漂う中、ボブ・ディランがアメリカ巡礼ツアーを行っていた年でもありました。
その頃の音楽シーンは世界的なディスコブームのまっただ中で、
ABBAの「ダンシング・クイーン」やKC&ザ・サンシャイン・バンドの「シェイク・ユア・ブーティ」が1976年にリリースされています。
その一方でラモーンズが伝説的なデビューアルバムをリリースし、1976年はパンクムーブメントが生まれた年とも言われています。
さらに女性アーティストに焦点をあてて掘り下げてみると
パティ・スミス「ラジオ・エチオピア」、ジョニ・ミッチェル「逃避行」、
そして日本を代表するシンガーソングライターのユーミンが独身最後のアルバム「14番目の月」をリリースしたのも1976年。
前作までとは参加しているバックミュージシャンが変わりサウンド的に大きな変化が感じられるこのアルバムを最後に
ユーミンは歌手活動を引退するつもりだったそうです。
世界中の様々なシーンで転換期を迎えていた1976年。
たくさんの矛盾を孕んだ「時代の狭間」のカルチャーを探ることで、
2019年の今を豊かに生きるヒントが見つかるかもしれません。
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